脱毛時期のウィッグ(かつら)や帽子・ブレストケア品・アピアランスケア用品を相談して買える専門店です。
人毛ウィッグと綿の帽子を製造し、直接販売しています。 お店には、個室美容室と相談スペース、リラクゼーション用個室があります。小さなお店なので、個別相談と美容室は予約制ですが、フリースペースはご自由にご来店いただいています。
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2013年1月14日月曜日

子どもの病気は、親も一緒に。「チーム子ども×親」にどう伝えるか。

大人の病気は、ひとりの大人が病気であり、患者さんはその人だけ。
もちろん家族へのケアも必要ですが、原則「患者さん=その人自身」です。

では、子どもが病気になったら?
親も含めて、一緒に「患者さん」だと私は考えています。

これは小児科で当然の概念なのですが、子どもの病気は周りの大人もひっくるめてケアが必要です。どんなに大人びたことを言っても子ども。治療中も同じように育っていけるように、私たちは子どもの味方と親の味方、両方の役割が必要です。

いわば、「チーム子ども×親」ですよ。

なんでこんな事を書いているのかと言いますと、子どもさんへの帽子やウイッグをどう説明するのか、ということについて常々考えていることがありまして、それについてのお話です。

思春期の頃、親が選んでくる小物や、洋服などに「少しちがうんだけど」と思ったことはありませんか。物を選べる時代に育った私たちは、日常から自然に選んでいます。

病気になったとたん、選べなくなって与えられるものを使うだけになったら、不自然ではないか。最初にそう感じたのは、抗がん剤を使っている小学生と話した時のこと。女の子が、今はこれしかないの。とお世辞にもかわいいと言えない帽子をかぶり、恥ずかしそうにしていたのです。

大人がしっかりがんばってなくて、ごめんね。もう少し好きな物が、いつもの日常生活に近い物がえらべるようになってほしいよね。そんなことを思ったのですが、実現するまでに数年かかってしまいました。

ここ数年、帽子を作るようになり、やっと子ども向けオリジナルサイズもスタートしました。
ご近所の総合病院の小児科さんと、その病院の売店さんに話をして、もうじき院内売店販売もはじまります。やっと、です。長かった。

病気になるって何だろう。大人でも悶々とかんがえます。
子どもも子どもなりに考えているし、その親は何十倍も悶々と考えています。

この「チーム子ども×親」がストレス少なく選べる、読めるようなものを作りたいなぁ〜っと、店長柴田からの「悪魔の指令」が来たので、こんな物を作ってみました。

切り外してカードにして、リングを通して、ぱらぱらっと帽子が見られる簡単カタログです。
(吹き出し部分は柴田に記入してもらう予定です)
ストレスがかかっているときは、大人も子どもも、沢山の文字や細かいことは読みたくないです。
雰囲気がわかって「ちょっとかぶってあげてもいいかな〜」子どもが思ってくれて、「これならかぶっていてもカワイイかもしれない」と大人が思ってくれて、なんとなく明るい気持ちになるといいなぁと妄想しています。

日々妄想して、作ってみて、みなさんに見て頂いて、それを改善して。
何年たってもやっていることは同じです。これからも、きっと同じように手作業の毎日が続くのです。
これからも、皆さんにいろんな事を教えてもらいながら、日々是邁進していきます。ご指導よろしくお願いします。