脱毛時期のウィッグ(かつら)や帽子・ブレストケア品・アピアランスケア用品を相談して買える専門店です。
人毛ウィッグと綿の帽子を製造し、直接販売しています。 お店には、個室美容室と相談スペース、リラクゼーション用個室があります。小さなお店なので、個別相談と美容室は予約制ですが、フリースペースはご自由にご来店いただいています。
押し売りはしませんので、相談だけでも気軽にご来店ください。 静岡県浜松市浜名区染地台1−43−41 ☎053-585-0054
🏠平日と隔週日曜営業10時~17時

2012年6月27日水曜日

抗がん剤の味覚障害、どうしてます?

抗がん剤にはいろんな種類があります。髪が抜ける他にも、手足が痺れる、味がわかりにくくなる、ぼーっとする等、その副作用はいろいろです。人によって強く出たり、そうでもなかったり、個人差が大きいのも特徴的です。

抗がん剤治療=髪が抜けて、入院して、ゲーゲー吐く

というイメージがありますが、そんなこともないですよ。
ここ数年は「抗がん剤の副作用を抑える薬」がうまく使われるようになり、治療をしながら日常生活を続けられるようになりました。昔は、本当に洗面器を抱えてゲーゲー吐いていた時代があったそうです。私はそれを先輩世代から聞くだけなので、実際に見たことはないのですがかなりきつかったそうです。脱水を防ぐために点滴をしながら、しばらくの間吐き続けたそうです。
そう思うと、今の抗がん剤治療はだいぶ楽になってきました。

それでも、やっぱりちょっとした変化がでます。その一つが味覚障害です。
人間の味覚は5つの要素で出来ています。

・苦い
・甘い
・塩辛い
・酸っぱい
・うま味
(生物学的な5要素)

そのバランスで、味を認知しています。牛乳といえば、あの味。みかんといえば、あの味。
記憶の中にあるあの味は、この5つの味覚の組み合わせで出来ていますから、一つでもずれるとおかしな味になります。目で見て脳が想像した味と違うので、変な味に感じます。

抗がん剤治療の味覚障害は人により千差万別で、牛乳が苦いとか、みかんが寝ぼけた味とか、いろんな方がいます。5つの味覚のどれが鈍くなるかで感じ方はだいぶ変わるようです。

塩辛さやうま味がうまく感じられない時に料理を作ると、見た目はしっかりしていてもかなりしょっぱいとか、味が寝ぼけるとか、困った料理ができあがります。特に一家の台所を担う方は、体調もいまいちはっきりせず、味覚も寝ぼけていると困りますよ。

そんなときに活躍するのは、「~の素」「~のたれ」「~ミックス」。味が出来てて絡めるだけの商品です。楽だし、味もある程度決まっていますから失敗が少ないですよ。
また、一時的に夕食材料の宅配サービスを使う方もいます。これも、調味料までついてくるので便利だそうです。買い物にいく手間も省けて一石二鳥ですね。


食事の工夫をまとめた本も出ていますので、興味がある方は読んでみてください。

静岡県立がんセンターが作ったレシピ本


専門医のアドバイス付きのレシピ本(主婦の友)



大腸がん等で腸を切った人が食べやすい食事レシピ本(主婦の友)



これを食べるとがんが治る!という食事は残念ながら今のところありません。
なんでもバランスよく、おいしくよくかんで食べてください。食べにくいときは、無理に食べなくてもいいですよ。水分だけはこまめにとって、食べたくなる一瞬を逃さずちょこっとずつ食べてください。つわりを乗り切るのと、同じような感じです。工夫して、乗り切りたいですね。

☆こんな大きなズッキーニが100円でした。田舎なので、規格外でおいしいものが売られています。
食べても食べても減らない、魔法のズッキーニです。