検診をうけましょう、という文字をよく見るようになりました。日本人が健康で活き活き暮らせる寿命である「健康寿命」を伸ばして、健康にくらすための日々の暮らし目標を定めた「健康日本21」。これで検診受診率50%を掲げていますので、そのせいもあるのかもしれませんね。
浜松市も一生懸命がんばって検診受診率をのばそうと努力しています。
でも、検診にいこう!というパンフやポスターを見たら検診に行く気になりますか?
行政も民間啓蒙団体も、検診に行こう!のポスターで行動する方は、もともと行く予定がある人なのではないか、と考えるようになりました。行く気のある人に働きかけても受診率はかわらない。今行っていない人をどう誘うのか。
どうしたらいいものですかねえ。
私もよくわからないのですよ。
先日浜松市の健康増進課の検診推進事業の会議に出席して、どうしたらいいのかを考えたのですが、なかなか皆の意見はまとまりません。
そもそも、何を目的にポスターを刷るのか。このイベントは何のためなのか。
検診率をあげるために、今受けている人はどんな人で、受けていないのは誰?
その人への窓口は?
そして未来を変えるなら、子どもたちへのアプローチは?
思いつきで事業を作らず、きちんと分析して数を調べて予測して試してみて、そして修正して、というサイクルを中長期で継続していく必要があります。
ちょっと堅い話ですが、検診率あげたらみんなが元気に暮らせるならば、本気で取り組みたいものです。単年度で担当部署だけの取り組みにおわらせない中核的役割こそ、業者や市民団体にはできない役所の力のみせどころ。今年はどんな取り組みになるか、楽しみです。